児童書って一言で言われても…。
小学校の高学年にもなると、読んでほしい絵本よりも自分で読みたい本が増えてきます。大人の小説の一歩手前なので、やさしい児童書がいいでしょう。
この時に、いい児童書に出合うことで、大人になった時に読書が楽しめることになります。好みも、
- 伝記
- 歴史
- 科学
- スポーツ
- ファンタジー
私は、小学校や子育て支援センターなどで、子ども達に絵本を読み聞かせる機会に恵まれ、いい本や仲間にたくさん出合いました。
そんな経験の中から、高学年におすすめしたい児童書を5冊ほど紹介したいと思いますので参考にしてみてください。

ということで、引き続き実際に絵本の読み聞かせをしているOgaさんにお話していただきましょう♪
高学年に読んでほしいおすすめの児童書はこちらの5冊!
小学生高学年は、自分でいろんな本が読めます。また、友だちと紹介しあったりするのも楽しいですよね。また、マンガやアニメ・DVDや映画も身近にあってゲームもしたりします。それらがすべて悪いわけではありませんが、もし見るのなら、原作にも興味を持って読んでみてほしいですね。
そんな高学年に、ぜひ読んでもらいたいのがこちらの5冊です。
- 不思議の国のアリス:ルイス・キャロル 作
- 魔女の宅急便:角野英子 作
- ピーター・パンとウェンディ:J.M.バリー 作
- 注文の多い料理店:宮沢賢治 作
- オオカミ王ロボ:アネート・T・シートン 作
映画やアニメの原作やノンフィクション、日本文学などを選んでみました。お父さんお母さんもぜひ、子どもの頃を思い出して、もう一度読んでみませんか?
それでは、1冊ずつ詳しく見ていきましょう!
おすすめ児童書1:不思議の国のアリス
アリスとお姉さんは、木陰で本を読んでいました。でも、アリスは退屈してしまいました。そこに、服を着たウサギが時計を見ながら忙しそうに走っていきました。
アリスは気になったので、ウサギを追いかけて行って穴に落ちてしまいました。気が付くとアリスは大広間に到着していました。
アリスは、ジュースを飲んで大きくなったり、ケーキを食べて小さくなったりしながら、ウサギを探して冒険をします。
いもむしに、大きくなったり小さくなったりするためにきのこの食べ方を教えてもらったり、チェシャ猫や三月うさぎや帽子屋さんと出会って、不思議な時間を過ごします。
その後、アリスはトランプの国でハートの王様や女王様に出合います。すぐに怒ってしまう女王様とゲームをしたり、裁判をしたり。
でも、アリスはトランプたちに追いかけられてしまい、必死で逃げてつかまりそうになったところで、目が覚めます…。
このお話は、アニメにも映画にもなっていて有名なお話ですね。高学年が読んで楽しめる児童書として、特におすすめです!
我が家の子ども達も、アニメや映画を見てからこの児童書に出合いました。
アニメや映画よりも、大きくなったり小さくなったりする回数が多かったり、出会う人が多かったり、そういうところが面白かったみたいです。
読んでいくうちに、どんどんアリスの不思議な冒険に引き込まれていましたよ。
アニメや映画よりも、大きくなったり小さくなったりする回数が多かったり、出会う人が多かったり、そういうところが面白かったみたいです。
読んでいくうちに、どんどんアリスの不思議な冒険に引き込まれていましたよ。
不思議の国のアリス (挿絵=ラッカム)
おすすめ児童書2:魔女の宅急便
小さな町で、魔女の母と人間の父の間に生まれたキキは、13歳の女の子。
人間と魔女の間に生まれた女の子は、10歳を過ぎると人間として生きるのか魔女として生きるのか、自分で決めることができます。
キキはお母さんから魔法を習い、魔女として生きることにしました。
13歳になったキキは、満月の夜に魔女のいない町を探しに旅立ちます。お母さんが使っていたほうきとお父さんのラジオを持って、黒猫のジジと一緒に出発しました。
お母さんには、「小さい街にしなさい」と言われたのですが、海の見える街という理由で決めた町は大きな街だったのです。
街の人たちは、最近ではすっかり魔女を見たことがなかったので、ちょっと戸惑い冷たい態度でした。
でも、魔法のほうきを使って宅急便の仕事しながら、色々な人々と触れ合い成長して行く物語です…。
このお話も、映画になった有名なお話です。高学年にとって、ちょうど良い長さの児童書なのでおすすめです。
ちなみに、映画になったのは第1冊目のお話でキキが成長する1年を描いたものです。その後、成長・恋愛・結婚・旅立ちと6冊までお話は続きます。
一気に読むのは無理でも、ゆっくりと全部読んでほしいです。
我が家の子ども達も、映画が先でしたがこの児童書を学校の図書館で見つけてきて読んでいました。
次々に6冊借りてきて、「映画のその後」っていうのを楽しそうに読んで、没頭していました。
次々に6冊借りてきて、「映画のその後」っていうのを楽しそうに読んで、没頭していました。
魔女の宅急便―宮崎駿監督作品映画「魔女の宅急便」より (ジス・イズ・アニメーション)
おすすめ児童書3:ピーター・パンとウェンディ
ある日、ウェンディは大人になりたくない少年ピーター・パンと出会います。
ウェンディは、弟のジョンとマイケルと一緒にピーターパンに連れられて、ネバーランドに行きました。ウェンディは、ネバーランドで迷子の男の子たちにお話を聞かせたり、寝かしつけたりとお世話をしました。
ネバーランドには、ほかにも海賊のフック船長や、先住民族や人魚などがいて、毎日が冒険のようでした。
でも、やっぱり家に帰りたくなったウェンディたちは、帰ることに決めました。ウェンディの家で、ピーターは「やっぱりネバーランドに行こう」と誘いましたが、お母さんが許しませんでした。
でも、お母さんは毎年1回、春の大掃除の1週間だけウェンディがネバーランドに行くことを許してくれました。
大人になったウェンディは、結婚してジェーンという女の子のママになっていました。
ある夜、ピーターがやってきて、大人になったウェンディを見てびっくりしました。
ピーターがジェーンをネバーランドに誘うことを、ウェンディは許しました。ジェーンも大人になり、子どもがピーターとネバーランドに行くことを許すのでした…。
このお話も、映画やアニメになっています。
我が家の子ども達も、映画やアニメを見てからこの児童書に出合いました。やはり、映画のお話のその後というところが楽しかったみたいです。
ピーターが、春になると迎えに来るというところですね。「ウェンディって、おばあちゃんになっちゃったね」としみじみ言っていました…。
ピーターが、春になると迎えに来るというところですね。「ウェンディって、おばあちゃんになっちゃったね」としみじみ言っていました…。
ピーター・パンとウェンディ (新潮文庫)
おすすめ児童書4:注文の多い料理店
2人の若くて太った西洋風の紳士が、狩りのために山に来ました。獲物に全く出会えず、案内人ともはぐれてしまい、犬は疲れてめまいを起こして泡を吹いて死んでしまいました。
それでも、2人は「2400円の損害だ」などと、動物の命などどうでもいいかのような会話をしながら歩いていると、道に迷ったことに気が付きました。
お腹がすいたな、という会話をしたときふと後ろを見ると、「西洋料理店・山猫軒」という看板のあるお店がありました。
「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」などと書いてあります。扉を開けて、どんどん中に入っていくとまた扉があり、
「当店は注文の多い料理店ですから、どうかそこはご承知ください」とあります。不思議に思いながら先へと進みます。次々といろいろな注文が扉に書いてあります。
「髪を整えてください」
「靴の泥を落としてください」
「鉄砲や玉を置いてください」
「服を脱いでください」
「クリームを体に塗ってください」
などなど…。変だなと思いながら進んでいくと、「身体に塩をよくもみ込んでください」と書いてあります。
そこでやっと、自分たちが食べられることに気が付きましたが、もう遅いです。
最後の扉の向こうから、ギラリと目玉が光ります。怖くなった2人は顔をくしゃくしゃにして泣きました。
そのとき、死んだと思った犬が飛び込んできて、二人を助けてくれました。でも、東京に帰ってからも一生くしゃくしゃの顔は治りませんでした…。
このお話は、とても不思議なお話です。長さはそれほどでもなく読みやすい児童書なので、高学年におすすめです。
我が家の子ども達は、お話の最後の「くしゃくしゃの顔は一生治りませんでした」というところが、ちょっと不気味で怖かったと言っていました。
注文の多い料理店-宮沢賢治童話集1-(新装版) (講談社青い鳥文庫)
おすすめ児童書5:オオカミ王ロボ
100年以上の昔、アメリカに「ロボ」というハイイロオオカミがいました。ロボはとても頭がよく、どんな罠もしっかりと毒をかぎつけて決してかかることはありませんでした。
そんなロボとシートンとの出会いの記録です。
あまり雨の降らないニューメキシコの高原の川沿いには緑がいっぱいで、羊や牛が放牧されていました。そこにオオカミ王ロボが君臨していたのでした。
牧場主たちがどんなに用心しても、ロボとその仲間たちに家畜はやられていました。
そんな話を友人から聞いたシートンは、ロボに挑んだのです。いろいろな罠を仕掛けて足跡を追って、観察して記録しました。
そして、とうとうロボを見つけることができたのです…。
このお話は、実話です。今となっては絶滅危惧種になってしまったオオカミですが、当時は家畜を襲う害獣でした。
家畜を襲われると死活問題ですので、退治しないわけにはいきません。そんな、オオカミと人間の知恵比べのお話は、子ども達には引き付けられるものがあったのでしょうね。
我が家のこどもたちも、このファンタジーでもなく冒険ものでもない実話の児童書がとても面白かったみたいです。
でも、やっぱり最後は泣いていましたね…。
でも、やっぱり最後は泣いていましたね…。
オオカミ王ロボ (シートン動物記) 図書館版
以上が、私が読み聞かせに参加してきた中でも、高学年におすすめしたい児童書の5冊です。
そしてもう1冊、たくさんのいい本に出合ってきた中で、どうしても高学年に紹介しておきたい1冊があります。
おすすめの児童書!おまけの1冊はこれ!
数ある児童書の中で、もう1冊だけおすすめを紹介しておきますね。おすすめ児童書6:シャーロック・ホームズ 緋色の研究
探偵のシャーロック・ホームズが、助手のワトスンと一緒に事件を推理して謎を解く推理小説です。
シャーロックホームズシリーズは50以上あるので、どれから読んでも面白いです。
これは最初の作品で、シャーロック・ホームズと助手のワトスン君の出会いと、その後に起こる殺人事件を見事に解決するという作品になっています。
ワトスンは、ホームズが初対面の人でもその素性や前歴を言い当てる、観察力と推理力に驚かされます。
助手とはいえ、医者という職業を持っていて友人関係のようにも見えます。そして、ワトスン目線で書かれているので、表現も面白いのです。
1886年執筆ということで、言葉遣いが昔風なところや、ホームズとワトスンの会話もとても面白いです。
長い作品ですが、我が家の子ども達はとても興味をもって夢中で読んでいました。
これまでに、動物になったホームズのアニメがあったり、少年名探偵のアニメの中にも出てくる名前なので、気になったみたいです。
少年名探偵の話に出てくる町の名前なども、似ているところがあるので面白かったよう…。
これまでに、動物になったホームズのアニメがあったり、少年名探偵のアニメの中にも出てくる名前なので、気になったみたいです。
少年名探偵の話に出てくる町の名前なども、似ているところがあるので面白かったよう…。
シャーロック・ホームズ 緋色の研究 (まんがで読破)
それでは最後に、今回の内容を振り返っておきましょう!
まとめ
高学年に読んでほしいおすすめの児童書5冊+1冊はコチラ!- 不思議の国のアリス:ルイス・キャロル 作
- 魔女の宅急便:角野英子 作
- ピーター・パンとウェンディ:J.M.バリー 作
- 注文の多い料理店:宮沢賢治 作
- オオカミ王ロボ:アネート・T・シートン 作
- シャーロック・ホームズ緋色の研究:アーサー・コナン・ドイル 作(おまけの1冊)
小学生高学年に読んでもらいたい児童書は、たくさんあります。ありすぎて、どれを紹介しようか、ずいぶん悩みました。
シャーロック・ホームズやシートン動物記はシリーズものなので、できるだけ多く読むと楽しいですよ。
日本文学、世界文学…。聞いたことがあるような有名な作者のものは、積極的に手に取って興味を持ってほしいもの。
- 宮沢賢治
- 夏目漱石
- 芥川龍之介
- アンデルセン
- グリム
また、伝記や歴史ものも読みましょう!それから、映画になったものなどの原作もぜひおすすめしたいです。
もちろん、子どもとの会話がはずむように、お父さんお母さんも同じ本を読んでみるのもいいですね。大人になって読み返してみると、また感じ方が違うものですよ。
~絵本の読み手である私からのメッセージでした~

Ogaさん、小学生高学年に読んで欲しいおすすめの児童書についてお話いただきありがとうございました♪
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