ここ何年かの間に、「起立性調節障害で学校に行けなくて・・・」という悩みをよく聞きます。
でもそれは、自分の子供が病院で起立性調節障害と診断されたり、起立性調節障害と疑って症状をインターネット検索しているからよく耳にしたり目にするのです。
なので、まだまだ起立性調節障害については知られていません。
うちの息子の時も、クラスの保護者会で
「なんでたたき起こさないの?」
「怒らないの?」
って、聞かれて困ったことがあります。決して、甘やかしているわけではないのに…。
校長先生や保健室の先生・担任の先生に、ちゃんと伝えられるように【起立性調節障害と不登校の違い】について理解しておきましょう。
【起立性調節障害と不登校】朝身体に出る症状の違いとは

では、「起立性調節障害」と「不登校」で朝起きたとき身体に出る症状の違いには、どんなものがあるのでしょう。
起立性調節障害に見られる朝の症状は、
- 朝起きると頭がいたい
- 起き上がるとめまいがする
- 吐き気がして食欲がない
- お腹が痛い
- ずっと立ってると倒れる
- 夜寝れない
などがあります。
そして、不登校に見られる朝の症状は、
- お腹がいたい
- 頭が痛い
- 吐き気がして食欲がない
- 夜眠れない
などがあります。
確かに、何だか似ていますね。
でも、不登校の症状は、もともと「学校に行きたくない」という理由から来ています。
なので、親が学校に「休みます」の連絡をすればよくなりますし、学校が休みの日などは症状は出てきません。
ところが、「起立性調節障害」では「学校に行きたくない」のではなくて、「学校に行きたいのに行けない」のです。
なので、親が「休みます」の連絡をしても具合がよくなるまで起きれませんし、休みの日も関係なく365日年中無休。毎朝、起立性調節障害の症状が襲ってきます。
なので、親が「休みます」の連絡をしても具合がよくなるまで起きれませんし、休みの日も関係なく365日年中無休。毎朝、起立性調節障害の症状が襲ってきます。
実際に、うちの息子は勉強は嫌いでしたが、
「起きれるもんなら起きて学校に行きたいわ!!」と、毎日のように言っていました。
息子の場合、勉強はともかく学校にはホントに行きたかったようです…。
【起立性調節障害と不登校】症状が出る原因の違いとは

それでは、起立性調節障害と不登校の症状が出る原因をそれぞれ見ていきましょう。
起立性調節障害の症状が出る原因
起立性調節障害の場合、身体に症状が出る原因は「思春期特有の自律神経の乱れ」から来るものと言われています。それは、身体が急激に大人へと成長していくのに対して、自律神経がついて行けなくなってしまうのですね。
自律神経が乱れるということは、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。
それは、どういうことなのでしょう?
交感神経は、朝になると心臓や血管を活発に動かして、脳に血液を送って身体を目覚めさせます。副交感神経は、夜になると心臓や血管を休ませて、脳や身体をリラックスさせて休ませます。
自律神経が乱れていなければ、目覚めて立ち上がったときに血液が足元に下がったとしても、血管や心臓ががんばり、脳に血液を送り込むので立っていられます。
でも、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうと、朝になっても交感神経が働きません。
交感神経が働かないままで立ち上がると、血液は足元に下がったままで脳に血液が送られません。脳貧血・めまい・立ちくらみが起きてしまいます。
また、朝に交感神経が働かないのは、夜に副交感神経がしっかり働いていないからです。
夜に副交感神経が働かないと、脳や身体がリラックスして休めないので寝れません。そう、真逆になってしまうのですね…。
うちの息子も、「朝方に寝て夕方に起きる」という生活が続いていました。
そんな時は、寝る時間をだんだんと遅くしていき、リズムを取り戻していくという方法もあるようです。
不登校の症状が出る原因
不登校で身体の症状が出る原因は、心の傷からくるといわれています。それは、「いじめ」「友達とのトラブル」「部活の上下関係」などいろいろあります。
子供の世界にも、難しい人間関係があるんですよね…。
直ぐに仲直りできて解決できればいいのですが、これらの問題は、行き過ぎると命にもかかわってくるので慎重にならないといけません。
また、周りの目が気になりすぎて、さらに周りの反応に敏感になりすぎて、怖くて学校にいけない子もいます。
ただただ、
「学校がきらい」
「集団行動がきらい」
「学校に行く意味がわからない」
「めんどくさい」
「集団行動がきらい」
「学校に行く意味がわからない」
「めんどくさい」
など、どうしていいのかわからない場合もあります。
将来、社会に馴染んでいけるように早め目に気が付いて、しっかりケアしてあげないといけません。
では次に、友達関係の違いという視点から見てみましょう。
【起立性調節障害と不登校】友達関係の違いとは

起立性調節障害の子どもたちは、何があっても学校行きたいのです。
「友人関係」「勉強」「部活」などトラブルを解決して、すべてをうまくやってのけたい。
だから、息子は夕方になって友達が訪ねてくると、すべての友達を受け入れ喜んで自分の部屋に入れていました。とても楽しそうで、うれしそうでした。
また、つらい朝に起こしに来てくれた友達も追い返さずに受け入れて、何とか起きて学校に行こうと頑張っていました。親が起こすよりよっぽど平和だったで、毎日来てほしかったくらいです。
一方、不登校の子どもたちは、何があっても学校には行きたくないのです。
なぜなら、友達に会いたくないから。だからこそ、無理はしないでほしいです。下手すると、命にかかわりますから…。
「いじめ」「友達とのトラブル」が理由の不登校の場合、たとえ「いじめ」や「トラブル」に関係ない子が家に来てくれたとしても、なかなか受け入れにくいものです。
まとめ
それでは、今回の記事を振り返ってみましょう。- 「起立性調節障害」と「不登校」で、朝身体に出る症状の違い 身体に出てくる症状は似ているのですが、治まり方が違っていました。
- 「起立性調節障害」と「不登校」で症状が出る原因の違い 身体の機能からくる症状と、心の傷からくる症状の違いがありました。
- 「起立性調節障害」と「不登校」で友達関係の違い 「何があっても学校に行きたい、友達に会いたい」という気持ちと、 「何があっても学校に行きたくない、友達に会いたくない」という違いがありました。
起立性調節障害と不登校では、「行きたいけど行けない」というのと「行きたくない」というはっきりした違いがあります。
いずれにしても、わかってもらえないことが子どもたちにとって一番つらいものです。
なので、まずは親が理解してあげて、学校の先生にも伝えてきちんと理解してもらいましょう。
ちなみに、私はインターネットで症状を検索しまった結果「起立性調節障害」という病気を知ったのです。そして、息子をよく観察しました。
担任の先生には、わたしと息子を信頼してたくさん話を聞いてもらっていました。
決して、「学校から逃げていない」ということが分かったので、息子を信じて見守ること。そして、「ガミガミ、キーキー言わない」ことを決意したのです。
担任の先生には、わたしと息子を信頼してたくさん話を聞いてもらっていました。
決して、「学校から逃げていない」ということが分かったので、息子を信じて見守ること。そして、「ガミガミ、キーキー言わない」ことを決意したのです。
まずは、一番近くの存在である親が信じてあげるだけでも、子どものストレスは軽減され症状は軽くなります。
この起立性調節障害は、「何歳まで続く」か分かっていないので気長に向き合っていきましょう。
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