最近、よく耳にすることが多くなってきた「起立性調節障害」という病気。
小学生、中学生、高校生と、幅広い年齢で苦しんでいる人がたくさんいます。
さて、この起立性調節障害とは「どんな病気」で「何処でどんな治療」ができるのでしょうか。
我が家の息子も中学生・高校生と起立性調節障害で苦しんでいました。
そんな息子を見てきた私の経験も紹介しながら、起立性調節障害の治療について見ていきましょう。
***もくじ***
治療っていったいどこでしてくれるの?
起立性調節障害を治療するためには、医療機関に頼るのが一番です。「何科に行けばいいのか?」それは、やっぱり小児科です。
何が「やっぱり」なのか?っていうと、この「起立性調節障害」というのは子供の病気だからです。
心も身体も子供から大人に成長していく小・中学生。急激な変化に、自律神経やホルモンのバランスがついていけなくなります。
ちなみに、もし「起立性調節障害」の疑いがあれば、高校生でも小児科でいいとのこと。
まず、「起立性調節障害」の子供は、自律神経のバランスを崩しているのでうまく働かず生活リズムが乱れます。
なので、何よりその自律神経を整える治療をする必要があるのです。
また、血液は足元にいったままで血圧も下がったままなので、頭痛・めまい・立ちくらみといった症状が起こります。
そういった症状から、起立性調節障害の治療は、
「めまい・立ちくらみがあるから耳鼻咽喉科だ」
「頭痛・めまい・立ちくらみがあるなら脳神経外科だ」
とか、いろいろな意見もあります。たらいまわしと感じない程度に、セカンドオピニオンをしてみてもいいですよね。
うちの息子の場合は、小児科・脳神経外科・総合診療科といろいろ行きました。
でも、診察方法とかまだ浸透していなかったせいなのか。血圧を測って調べたりCTやMRIなどに入ったり、といろんな診察をされました。
残念ながら、どの診察もハッキリした原因をつかむことができず…。でも、「苦しむ息子をなんとかしたい!」一心で、息子と一緒にできる治療をやっていきました。
では、「起立性調節障害の治療」について具体的にみてみましょう。
「起立性調節障害」の治療その1:非薬物療法

非薬物療法とは、薬に頼らない治療です。
まずは、息子が中学生らしい生活が送れるように「生活のリズムを整える努力する」ということ。
なので、「起立性調節障害」の原因にもなっている自律神経の乱れを元に戻さないといけません。
我が家では、夜は身体や脳がリラックスするためにこんなことをやってみました。
- 夜は副交感神経が優位になるように、寝る1時間くらい前にぬるめのお風呂に入る。
- 寝る前に軽くストレッチをする。
- 寝る前1時間前には、PC・スマホ・TVはやめる。
- PC・スマホの画面は暗めにする。
- リビングや部屋の照明を暗めにする。
また、「同じ時間に寝るようにする」というのもありますが、中学生になると部活や勉強が大変になってきます。なので、なるべくその日中に寝れるようするのがいいでしょうね。
そして、朝は朝日を浴びれるようにし朝ご飯をしっかり食べましょう。ちなみに、みそ汁と納豆ご飯だけでも十分です。
また、血圧が低いのも「起立性調節障害の特徴」なので、食事で平均より多く塩分を取ることも大切な治療の一つになります。塩分は、1日10~12グラムは必要です。
水分を多くとることでも血圧は上がるので、がんばって1日1.5Lはとるようにしましょう。
以上が、薬に頼らない起立性調節障害の治療法になります。
「起立性調節障害」の治療その2:薬物療法

薬による起立性調節障害の治療法は、その症状に合わせたものになります。
血圧を上げるための「昇圧剤」、頭痛を治める「頭痛薬」といろいろと使われます。
もし、その薬が効かなければ変えていきます。なので、「どんな症状でどんな変化があったか」詳しくお医者さんに伝える必要があります。
ただ、薬には多かれ少なかれ副作用もあるので気を付けたいですね。
副作用が心配な場合は、「漢方薬」という治療も考えてみるのもいいですね。自宅や病院の近くに大きな漢方薬局があるなら、そちらに相談するのもいいでしょう。
ちなみに、中学生だった息子の場合はというと…。
朝目覚めてすぐ頭が痛かったので、まずベットの中でバナナを食べてから頭痛薬を。
頭痛が治まって起きてこられたら、食後に昇圧剤を。
という感じでした。
朝目覚めてすぐ頭が痛かったので、まずベットの中でバナナを食べてから頭痛薬を。
頭痛が治まって起きてこられたら、食後に昇圧剤を。
という感じでした。
とにかく息子の場合、朝目覚めたとたんに激しい頭痛だったので朝食が食べられず、1日3回食後の薬っていうのは無理でしたね。
では次に、薬物療法以外の効果的な治療法をもう少し見ていきましょう。
「起立性調節障害」の治療その3:その他

はたして非薬物療法・薬物療法のほかにも、効果的な治療法ってあるのでしょうか。
我が家では試していませんが、「加圧式腹部バンド」「圧迫ソックス」などもあります。でも、うちは中学生男子でお年頃なのでこういうのは嫌がるんですよね。
で、いろいろと調べていると、「整体」や「カイロプラクティック」「鍼灸院」に通って治療するというのもありました。
やはり、「血流をよくする」という点で効果が出ることもあるのでしょう。
病院だけに頼らずに、こういったことを取り入れるのも悪くないと思います。
まとめ
それでは、今回の記事を振り返ってみましょう。- 「起立性調節障害」の治療その1:非薬物療法 薬を使わずに、生活のリズムを取り戻す努力をする。
- 「起立性調節障害」の治療その2:薬物療法 薬を使って、血圧をあげたりその他の症状を治す方向にもっていく。
- 「起立性調節障害」の治療その3:その他 下半身に圧をかけるものや、整体・カイロプラクティック・鍼灸など自分に合ったものをやってみる。
実は、「起立性調節障害って、精神的な病でしょ」って言われるのが一番怖いですね。
中学生ですし、友達とのトラブルで悩み「夜寝れなくなって朝が起きれなくなる」ということもあるでしょう。
でも、見分けてほしいのは「学校に行きたくない」のか「行きたくても行けないのか」という点。
なぜなら、「起立性調節障害」は学校に行きたくても行けないからです。決して、「不登校」ではありません!
そこだけは、必ず理解してあげてください。
残念ながら、「起立性調節障害」はすぐによくなりません。治療に、何年もかかる場合もあります。なので、どーんと構えて気長に治療していきましょう。
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