朝、なかなか起きられない子供たちが増えています。
どうしても
「さぼっている」
「怠けている」
と思われてしまいますが、本当にそうなんでしょうか?
子供たちに、朝起きれないような病気が隠れていないでしょうか。
我が家の息子が、朝起きられなくなった時の事が少しでも参考になればと思いお話してみます。
「なぜ朝起きれないのか?」「もしかして病気なのか?」このあと一緒に見てみましょう。
朝起きれないのは病気のせい?

朝起きれない子供の病気に「起立性調節障害(きりつせいちょうせつしょうがい)」という病気があります。
思春期特有の病気なんですが、これが本当に辛い。
何より、この病気を診断してくれる先生がなかなか居られず大変なんです。
起立性調節障害の症状としては
- 朝起きれない
- 夜寝れない
- 頭痛
- めまい
- 吐き気がする
- たちくらみ
- 全身倦怠感
- 食欲不振
- 失神発作
ただ、これらの症状は午後になると改善されるので、悲しいことに親も周りも最初は仮病と疑ってしまいます。
なので、息子はいつも、
「起きれるもんなら起きて学校に行きたいわ!!」
「朝起きて頭が痛いのをなくしてくれたら、何でもする!!」
と言っていました。
でも困ったことに、症状が治まって「さぁ病院に行こう」と思っても、「いったい何科に行けばいいのか?」さっぱりわからないのです。
小児科・耳鼻咽喉科でも診察してくれますが、この病気にあまり詳しくない先生もたくさんいます。
なので、周りに聞いたり学校の保健の先生に聞いたりしましょう。意外に、口コミ収集・情報収集は大切です。
最近は、この病気の子供さんが増えているので、もしかしたら仲間がいるかもしれません。
わたしは、朝起きれない息子をどうにかこうにか起こして、大きな病院の総合診療科というところで診てもらいました。ですが、これと言って答えが見つからず…。
しまいには、先生に「お母さんはどう思われます?」なんて聞かれてしまいました。
その時、帰りの車で息子は、
「だから来たって無駄だって言ったんだよ!!」
「もう絶対に医者なんか行かないからな!!」
と怒っていました。
まぁ、いつものことなので気にしませんでしたが…。
しまいには、先生に「お母さんはどう思われます?」なんて聞かれてしまいました。
その時、帰りの車で息子は、
「だから来たって無駄だって言ったんだよ!!」
「もう絶対に医者なんか行かないからな!!」
と怒っていました。
まぁ、いつものことなので気にしませんでしたが…。
結局、またもやもやした気持ちが晴れない日々が続くことに。
夜寝れないから朝起きれないの?

この「起立性調節障害」の子供たちは、自律神経(じりつしんけい)が乱れています。
なので、夜お布団に入っても眠れないのです。
それは、交感神経(こうかんしんけい)と副交感神経(ふくこうかんしんけい)が、真逆になってしまうからです。
- 交感神経とは・・・神経を興奮させたり心臓や血管を動かしたりする神経
- 副交感神経とは・・・神経を休ませたり心臓や血管を休ませたりする神経
つまり、朝起きて身体を動かすと交感神経が働きだし、夜になると副交感神経が働きだして眠くなります。
これが逆転すると、夜は交感神経が働き心臓が頑張って動いて脳は興奮状態。お布団に入っても、目はギンギンに覚めているので、眠くなるわけがありません。
そして、朝方になると副交感神経が働きだします。すると、心臓も脳も休み始めるので、朝は眠くて眠くて起きれません。
起立性調節障害になると、この状態が続いてしまうのです。
「じゃ、いったいどうすれば?」次にお話しましょう。
起立性調節障害だったらどうすればいいの?

朝起きれない子供さんに、
「みんな眠いのは同じだ!!」
「怠けてないで起きろ!!」
「夜遅くまで遊んでいるから起きれないんだ!!」
とか、怒りたくなる気持ちはわかります。ですが、ちょっとだけ冷静になってみましょう。
朝は忙しい時間帯。1分1秒無駄にしたくはないですよね。そこを何とか時間を作って、「どうして起きれないのか」「なんで寝れないのか」子供さんの話をよく聞いてみましょう。
もし、その症状が「起立性調節障害」に当てはまりそうだったら、一度病院に行ってください。
そして、病院で「起立性調節障害」と診断されたら、その病気を理解して子供さんを受け入れてあげてください。今まで「サボり」「仮病」と思われて、本当に辛かったはずですから。
あと、担任の先生や保健室の先生にも相談してくださいね。
ただ、病院や学校の先生だけに任せっきりではいけません。できるだけ、自分たちも治す(眠れる)努力をしましょう。
例えば、こんなことができます。
- お風呂は寝ようと思う時間の1時間前に入る。 寝る直前にお風呂に入ると、意外と脳が興奮状態になり目が覚めてしまいます。
- 寝る1時間前から、パソコンやスマホはやらない。 パソコン・スマホはブルーライトという光が液晶画面から出ていて、脳が覚醒させられてしまいます。なので、寝る前は厳禁に。昼間でも、ブルーライトを遮断するフィルムやPC眼鏡を使い負担を軽くましょう。
- お風呂上りに軽くストレッチをする。 一日の疲れをとりクールダウンになるストレッチ体操がおすすめ。
- 夜はリビングの照明も暗めにする。 ちなみに、日中もパソコンやスマホの明るさを暗めに調節しておきましょう。
- 肩や目を温める。
このように、いろいろと眠るための対策はあります。ところが、どれもすぐに効果がでるものではありません。
私なりに調べた中には、よく言われる「朝、カーテンを開けて朝日を浴びる」という意見もありました。
それができていれば、朝起きれないということで悩みません…。なので、「朝、カーテンを開けて…」というのが無理なら、カーテンを閉めずに寝て、顔に朝日が当たるようにしてみました。
ところが、
「カーテンを開けて寝るのはいいけど、朝日が顔に当たるのは嫌だ」
と言われたので、今は顔に朝日が当たらない程度にカーテンを開けて寝ています。ただ、これといった効果はまだありません。
朝起きれないという、この「起立性調節障害」という病気。この病気は、いつ治るという病気ではないので、今のところ気長に向き合っていくしかなさそうです。
まとめ
それでは、今回の記事を振り返ってみましょう。- 朝起きれないのは「起立性調節障害」と疑ってみる。
- 「起立性調節障害」という病気は、自律神経も乱れるので夜寝れなくなって朝起きれなくなる。
- 「起立性調節障害」という病気を理解して認めてあげて、気長に向き合っていく。
思春期になると、心も身体も子供から大人へと成長していく大切な時期です。心身ともにバランスを崩すことも多くあるでしょう。
我が家の場合は、息子の「学校に行きたいけど行けない」という言葉を受け止めて、怒るのをやめました。なぜなら、怒ることは無駄なことだと分かったからです。
そして、「朝起きれないという子供の病気があること」を、理解して受け入れて焦らず前向きに生活していくと決めました。
きっと、前は見えてくるはず…。
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